3Dプリンターと産業

拡大する3Dプリンター市場

製造業の試作品やデザインの確認などに使用されるなど、

この数年間の間で3Dプリンター市場は確実に拡大してきています。


2年ほど前から個人でモノづくりをする機器として注目されはじめ、2013年時点で23億ドル市場。
6年後の2019年には65億ドル市場になるとみられ、2021年には108億ドル。2013年の約5倍に達すると予測されています。


海外では、製造業の他に建設・医療・教育・ファッションなどの様々な分野の現場でも生かされています。


建設業
3DCADで設計したデータをそのまま活かして模型にする。
立体模型にすることで、外観デザインや間取りが図面で見るよりもわかりやすく、プレゼンや打ち合わせなどで説明がし易い

また、3Dプリントがあれば、設計したデザインを自社でプリントすることができるので、大幅なコストカットも可能になります。
初期導入費はかかりますが、長いスパンでみると低コストです。


医学・医療の分野でも3Dプリンターは大きく期待されています。


どんなことに応用されているのかというと、内部の血管や病巣を正確の再現した臓器の立体模型を作り、模型をみながら手術のシュミレーションを行うんです。

2DのCT画像ではなかなか正確な位置を把握しずらい難しい手術の場合に、
臓器の立体模型があると正確な病巣の位置が把握でき安全な手術ができるといいます。
更に、患者や家族にも手術の内容をわかりやすく説明することもでき、医師・患者ともにメリットがあります。


骨の欠損や変形の治療も大きく変わりそうです。
CT画像から3Dデータを作成し、骨の欠損部分を同じ形で出力して人工骨を作り出します。
ネクスト21と東京大学医学部附属病院が共同開発した「カスタムメイド人工骨」は、3Dプリンター出力した人工骨をインプラントとして使用。この人工骨は自骨への融合が早く数年で自骨に変化(骨置換)するんです。


事故などで欠損した場合だけでなく、様々な治療に応用されそうです。
現在、薬事承認申請中で、2015年の実用化の予定。


他にも、義手や義足も3Dプリンターで作ることができます。
3Dプリンターのメーカー「Maker Bot(メーカー ボット)」のサイトには義手の無料設計図が公開されています。


オーダーメイドで作る、義手や義足は1点ものということもあり、製作費は経済的な負担になります。
このweb サイトで公開されている設計データは、成長に合わせて修正することも可能で
自宅の3Dプリンターで義手が作成できてしまうのです。(*「Replicator」(メーカー ボット製)で作ることが前提です)
3Dプリンターは、大きな医学の進歩と言えるでしょう。


これから日本の3Dプリンター市場で注目される分野はアニバーサリー
結婚・誕生など人生の節目の記念の品として3Dプリンターを使って製作する商品の販売。


ここ最近、話題になっているマイ・フィギュア
結婚式・子供の入学・還暦のお祝いなどにそっくりのフィギュアを記念に製作する人が増えてきているそうです。
平面写真とは違う、立体感と存在感が魅力でしょうか?


また、今後ニーズが増えそうな市場が子育て


約13年くらい前から、産婦人科でお腹の中の胎児を3Dエコーで立体的な赤ちゃんの様子がみれるようになりました。
この、3Dエコーで写した写真を立体模型にして残すというサービスや、
子供の作った作品や絵を3D化して思い出を立体模型にして保存しようというものです。


絵のまま保存しておいてもいいのですが、だんだん劣化していくものです・・・
小さい子供の絵って、同じものは二度と描けないオリジナリティあるこの世に1点だけのモノ。
そんな思い出を長期間・そのままの状態で保存したい。そんな思いに沿ったサービスと言えます。


また、子供の書いた絵を3D化し祖父母へのプレゼントにすると喜ばれることもあり、
アニバーサリーは今後の日本の3Dプリンター市場にはキーポイントとなるといえるでしょう。


これから3Dプリンターが確実に拡大していくのが一般家庭。
家庭に1台3Dプリンターが、当たり前の世の中はすぐそこまで来ています。


そんな時代に向けて今後、発展する市場は、ワークショップ・FAB LABなど
個人ユーザー向けの3Dプリンターの講習会です。


3Dプリンターについて、知識の全くない人でも造形物が作れるよう、
データの取得方法や、造形物の作り方などを教えてくれる教室は今後の3Dプリンター市場に欠かせない存在になるといえると思います。




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